商品はあるのに見てもらえない。ECサイトで起きていることと、改善の順序
扱う商品数を増やしても、実際に閲覧されるのは一部に偏ります。原因の多くは商品自体ではなく、サイトが「ユーザーに探させる」設計になっていることにあります。この記事では、閲覧が偏る構造的な理由を整理したうえで、手をつける順序と効果の確かめ方をまとめます。
ECサイトで商品が見られなくなる原因
閲覧が一部の商品に偏る背景には、大きく3つの構造があります。いずれも個別の商品ページを改善するだけでは解消しにくく、サイト全体の情報の届け方に関わります。
ユーザーに探させる設計になっている
多くのECサイトは、ユーザーが目的を持って検索し、絞り込み、たどり着くことを前提に組まれています。目的が明確な訪問者には有効ですが、まだ欲しいものが決まっていない訪問者は、探す手間の段階で離脱します。実店舗であれば通路を歩くだけで目に入る商品が、オンラインでは能動的に探した人にしか届きません。
入口付近の商品に閲覧が集中する
トップページや上位カテゴリに掲載された商品は閲覧されますが、階層の深い商品や、特集の下部に置かれた商品は同じ扱いを受けません。掲載しているかどうかと、見られているかどうかは別の問題です。
伝えたい情報がページ下部や遷移先に沈む
素材の背景、使い方、ブランドの考え方といった情報は、ページ下部や別ページに置かれることが多く、そこまで到達する訪問者は限られます。情報が存在しないのではなく、届く位置に置かれていない状態です。
回遊を取り戻すために、どの順番で手をつけるか
先に着手すべきなのは、商品を増やすことでも広告を足すことでもなく、すでにサイト内にある情報が届く位置に置かれているかの確認です。順序をつけるなら次のようになります。
1. 閲覧が集中しているページと、閲覧されていない商品群を切り分ける
2. 見られていない商品のうち、伝える材料(写真・動画・説明)が揃っているものを特定する
3. その材料を、訪問者が最初に触れる位置へ移す
4. 移したことで閲覧と行動が変わったかを、既存の計測環境で確認する
3番目の「届く位置へ移す」段階で、ページの作り直しが必要になると判断が止まりがちです。ここを構造改修なしに進められるかどうかが、実行できるかの分かれ目になります。
縦型UIという選択肢と、実装のしかた
訪問者が普段長い時間を過ごしているのは、SNSアプリの縦型インターフェースです。同じ操作感を自社サイトに持ち込むと、探させずに情報を流す導線を作れます。実装方法は大きく、サイト自体を作り替える方法と、既存ページの上に表示レイヤーを重ねる方法に分かれます。
後者はJavaScriptタグを対象ページに設置する形が一般的で、既存のHTML構造やデザインには手を入れません。サイト改修の意思決定を待たずに始められる点が実務上の利点です。なお、どのツールを選ぶかの比較軸(対応カート、料金体系、表示速度への影響)は本記事では扱っていません。
導入した施策の効果は、どう確かめればよいか
新しい施策を入れるときに問題になりやすいのが、ツール専用の管理画面だけで効果が語られ、サイト全体の数字と接続できなくなることです。判断の土台をずらさないためには、普段見ているGA4のレポートと同じ粒度で確認できる状態にしておくのが基本になります。
確認する指標は、閲覧された数そのものより、施策に触れた訪問者と触れていない訪問者の差に置きます。ユーザーあたりのページビュー、滞在時間、カートインまで進んだ割合を比較すると、体験が届いたかどうかを判断できます。
storeeelで実装する場合
storeeelは、既存のWebページの上にストーリー型・リール型の体験を重ねるUIレイヤーです。ページの構成やコンテンツはそのまま残し、体験の層だけを追加します。
表示形式は2種類あります。ストーリー型は省スペースで多くのコンテンツを格納でき、カテゴリや利用シーン、ブランドストーリーごとにグループ化できます。ページ下部や遷移先にあって見られにくい情報を、目に留まる位置へ引き上げる用途に向きます。リール型は縦型コンテンツを並べて表示し、タップ後は縦スワイプで連続して閲覧できます。スマートフォンでは動画が自動でサムネイル再生されます。
導入はJavaScriptタグの設置のみで、サイト改修は不要です。最短で当日から利用を開始できます。コンテンツの追加や入れ替えは管理画面から行い、開発作業は発生しません。アップロード数とファイルサイズに制限はなく、動画は自動でエンコードされます。
効果測定については独自の計測ロジックを持たず、GA4に接続する設計です。既存のレポートと粒度が揃うため、サイト全体への影響を同じ物差しで確認できます。
アパレルECでの導入事例では、キャンペーン商品をLP上部にストーリー型で設置したところ、約15%以上の訪問者がstoreeelをクリックし、平均10コンテンツを閲覧しました。利用していない訪問者と比較して、ユーザーあたりのページビューは約3倍、滞在時間は約2倍、カートイン率は2倍、購入率は3倍という結果が報告されています。
よくある質問
サイトを作り替えずに縦型UIを導入できますか?
既存ページの上に表示レイヤーを重ねる方式であれば、HTML構造やデザインを変更せずに導入できます。タグを設置するだけで動作するため、リニューアルの計画とは切り離して進められます。
ECサイト以外でも使えますか?
商品ページやLPのほか、コーポレートサイト、採用ページ、教育・研修サイト、購入完了ページなどでも利用されています。伝えたい情報が読まれずに終わっている場所であれば、対象になります。
導入にはどのくらいの費用がかかりますか?
futureshopとの連携経由で導入する場合、初期費用は100,000円、月額費用は50,000円からで、利用するサイトのページビューを基準に価格が設定されます。運用代行のオプションは月額100,000円です。
まとめ
商品が見られていない状態は、品揃えの問題ではなく、情報が届く位置にないことから生まれます。まず閲覧されていない商品群と、その商品について伝える材料が揃っているかを切り分け、材料があるものから訪問者が最初に触れる位置へ移していくのが順序です。移したあとの変化は、ツール固有の数字ではなく普段見ている指標で確認します。
自社サイトでどこから着手できるかを整理したい場合は、storeeelの問い合わせ窓口からご相談ください。
扱う商品数を増やしても、実際に閲覧されるのは一部に偏ります。原因の多くは商品自体ではなく、サイトが「ユーザーに探させる」設計になっていることにあります。この記事では、閲覧が偏る構造的な理由を整理したうえで、手をつける順序と効果の確かめ方をまとめます。
ECサイトで商品が見られなくなる原因
閲覧が一部の商品に偏る背景には、大きく3つの構造があります。いずれも個別の商品ページを改善するだけでは解消しにくく、サイト全体の情報の届け方に関わります。
ユーザーに探させる設計になっている
多くのECサイトは、ユーザーが目的を持って検索し、絞り込み、たどり着くことを前提に組まれています。目的が明確な訪問者には有効ですが、まだ欲しいものが決まっていない訪問者は、探す手間の段階で離脱します。実店舗であれば通路を歩くだけで目に入る商品が、オンラインでは能動的に探した人にしか届きません。
入口付近の商品に閲覧が集中する
トップページや上位カテゴリに掲載された商品は閲覧されますが、階層の深い商品や、特集の下部に置かれた商品は同じ扱いを受けません。掲載しているかどうかと、見られているかどうかは別の問題です。
伝えたい情報がページ下部や遷移先に沈む
素材の背景、使い方、ブランドの考え方といった情報は、ページ下部や別ページに置かれることが多く、そこまで到達する訪問者は限られます。情報が存在しないのではなく、届く位置に置かれていない状態です。
回遊を取り戻すために、どの順番で手をつけるか
先に着手すべきなのは、商品を増やすことでも広告を足すことでもなく、すでにサイト内にある情報が届く位置に置かれているかの確認です。順序をつけるなら次のようになります。
1. 閲覧が集中しているページと、閲覧されていない商品群を切り分ける
2. 見られていない商品のうち、伝える材料(写真・動画・説明)が揃っているものを特定する
3. その材料を、訪問者が最初に触れる位置へ移す
4. 移したことで閲覧と行動が変わったかを、既存の計測環境で確認する
3番目の「届く位置へ移す」段階で、ページの作り直しが必要になると判断が止まりがちです。ここを構造改修なしに進められるかどうかが、実行できるかの分かれ目になります。
縦型UIという選択肢と、実装のしかた
訪問者が普段長い時間を過ごしているのは、SNSアプリの縦型インターフェースです。同じ操作感を自社サイトに持ち込むと、探させずに情報を流す導線を作れます。実装方法は大きく、サイト自体を作り替える方法と、既存ページの上に表示レイヤーを重ねる方法に分かれます。
後者はJavaScriptタグを対象ページに設置する形が一般的で、既存のHTML構造やデザインには手を入れません。サイト改修の意思決定を待たずに始められる点が実務上の利点です。なお、どのツールを選ぶかの比較軸(対応カート、料金体系、表示速度への影響)は本記事では扱っていません。
導入した施策の効果は、どう確かめればよいか
新しい施策を入れるときに問題になりやすいのが、ツール専用の管理画面だけで効果が語られ、サイト全体の数字と接続できなくなることです。判断の土台をずらさないためには、普段見ているGA4のレポートと同じ粒度で確認できる状態にしておくのが基本になります。
確認する指標は、閲覧された数そのものより、施策に触れた訪問者と触れていない訪問者の差に置きます。ユーザーあたりのページビュー、滞在時間、カートインまで進んだ割合を比較すると、体験が届いたかどうかを判断できます。
storeeelで実装する場合
storeeelは、既存のWebページの上にストーリー型・リール型の体験を重ねるUIレイヤーです。ページの構成やコンテンツはそのまま残し、体験の層だけを追加します。
表示形式は2種類あります。ストーリー型は省スペースで多くのコンテンツを格納でき、カテゴリや利用シーン、ブランドストーリーごとにグループ化できます。ページ下部や遷移先にあって見られにくい情報を、目に留まる位置へ引き上げる用途に向きます。リール型は縦型コンテンツを並べて表示し、タップ後は縦スワイプで連続して閲覧できます。スマートフォンでは動画が自動でサムネイル再生されます。
導入はJavaScriptタグの設置のみで、サイト改修は不要です。最短で当日から利用を開始できます。コンテンツの追加や入れ替えは管理画面から行い、開発作業は発生しません。アップロード数とファイルサイズに制限はなく、動画は自動でエンコードされます。
効果測定については独自の計測ロジックを持たず、GA4に接続する設計です。既存のレポートと粒度が揃うため、サイト全体への影響を同じ物差しで確認できます。
アパレルECでの導入事例では、キャンペーン商品をLP上部にストーリー型で設置したところ、約15%以上の訪問者がstoreeelをクリックし、平均10コンテンツを閲覧しました。利用していない訪問者と比較して、ユーザーあたりのページビューは約3倍、滞在時間は約2倍、カートイン率は2倍、購入率は3倍という結果が報告されています。
よくある質問
サイトを作り替えずに縦型UIを導入できますか?
既存ページの上に表示レイヤーを重ねる方式であれば、HTML構造やデザインを変更せずに導入できます。タグを設置するだけで動作するため、リニューアルの計画とは切り離して進められます。
ECサイト以外でも使えますか?
商品ページやLPのほか、コーポレートサイト、採用ページ、教育・研修サイト、購入完了ページなどでも利用されています。伝えたい情報が読まれずに終わっている場所であれば、対象になります。
導入にはどのくらいの費用がかかりますか?
futureshopとの連携経由で導入する場合、初期費用は100,000円、月額費用は50,000円からで、利用するサイトのページビューを基準に価格が設定されます。運用代行のオプションは月額100,000円です。
まとめ
商品が見られていない状態は、品揃えの問題ではなく、情報が届く位置にないことから生まれます。まず閲覧されていない商品群と、その商品について伝える材料が揃っているかを切り分け、材料があるものから訪問者が最初に触れる位置へ移していくのが順序です。移したあとの変化は、ツール固有の数字ではなく普段見ている指標で確認します。
自社サイトでどこから着手できるかを整理したい場合は、storeeelの問い合わせ窓口からご相談ください。
